習近平指導部を批判の企業家、懲役18年 収賄罪などで
罰金6400万円 上訴せず刑確定

【北京=羽田野主】中国の北京市第2中級人民法院(地裁)は22日、中国の著名な企業家で習近平(シー・ジンピン)指導部をくり返し批判してきた任志強氏に収賄罪などで懲役18年、罰金420万元(約6400万円)の判決を言い渡した。任氏は上訴しない意向で、刑は確定する。
任氏は2020年3月、習指導部の新型コロナウイルス対策を批判する文章を発表したのちに当局に拘束された。中国共産党から党籍剥奪処分を受け、起訴されていた。
任氏は習氏と同じく党古参幹部を父にもつ「紅二代」。王岐山(ワン・チーシャン)国家副主席との関係の近さで知られる。党内では「予想以上の厳罰だった」との声がでている。習指導部への批判を一切認めない姿勢が改めて鮮明になったといえそうだ。