豊島が叡王初獲得 将棋、永瀬破り二冠復帰
将棋の第5期叡王戦7番勝負の第9局は21日、東京都渋谷区の将棋会館で指され、挑戦者で先手の豊島将之竜王(30)が111手で永瀬拓矢叡王(28)を破り、対戦成績4勝3敗2持将棋(引き分け)で初獲得、竜王との二冠に復帰した。
今期の7番勝負は持将棋が2度も成立する異例のシリーズとなった。現行のタイトル戦で第9局まで開催されたのは初めて。長い戦いを終えた豊島新叡王は「持将棋はいい経験になった。(今シリーズの)最後の2局は、自分らしく指せた」と話した。
永瀬前叡王は王座の一冠のみに後退した。〔共同〕