中国、政策金利据え置き 9月3.85%

中国・台湾
2020/9/21 14:36
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【北京=川手伊織】中国人民銀行(中央銀行)が21日発表した2020年9月の最優遇貸出金利(LPR、ローンプライムレート)は1年物を3.85%と、5カ月連続で据え置いた。8月の小売売上高が増加に転じるなど景気が緩やかに回復するなか、一部都市での不動産価格の高騰なども考慮したとみられる。

中国人民銀行は5カ月連続で政策金利を据え置いた(北京市内の人民銀本店)

LPR1年物は優良企業に適用する貸出金利の目安となる。人民銀行は毎月公表し、事実上の政策金利と位置づける。住宅ローン金利の目安となるLPR5年物は年4.65%と、5月から据え置きが続いている。

中国経済は緩やかに回復している。8月の輸出や生産の前年同月比伸び率は拡大し、個人消費の動向を映す社会消費品小売総額(小売売上高)は新型コロナウイルスの感染拡大以降、初めて増加に転じた。

雇用や所得の回復は遅れ、消費の先行き不安は残る。8月の消費者物価指数(CPI)をみると、家賃や旅行などサービス価格は10年9カ月ぶりに下落に転じた。食品や不動産の価格上昇は続く一方、家計の購買力は伸び悩み消費は力強さを欠く。人民銀行は難しいかじ取りを求められている。

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