三井E&SHD、トップの決断 白旗を揚げない
祖業にメス 赤字脱却へ聖域なき再建
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造船大手、三井E&Sホールディングス(HD)社長の岡良一(61)にとって特別に重みのある決断だった。
7月末に発表した、傘下の造船子会社と常石造船(広島県福山市)の資本提携協議入り。祖業ながら2020年3月期まで5期連続で赤字が続く造船事業で、18年から商船の設計や部品調達などで協業してきた常石と関係を一気に深める方針を決めた。主力拠点、玉野事業所(岡山県玉野市)での船舶建造から手を引き、設計を中心とした事業構造に転換する...
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