米次期最高裁判事「女性が適切」 トランプ氏が言及

米大統領選
2020/9/20 8:13 (2020/9/20 9:07更新)
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米連邦最高裁のギンズバーグ判事は女性の権利向上に尽力した=ロイター

米連邦最高裁のギンズバーグ判事は女性の権利向上に尽力した=ロイター


【ワシントン=中村亮】トランプ米大統領は19日、連邦最高裁判所判事で18日に亡くなったギンズバーグ氏の後任について「女性を選ぶということが適切だ」と述べた。「後任指名は来週だ」とも表明した。与党・共和党内に11月の大統領選前に後任を任命すべきではないとの見方があり、段取りの調整を急ぐ。

ホワイトハウスで記者団に語った。最高裁判事は大統領が指名し、議会上院(定数100)で過半数の賛成を得られると承認される。トランプ氏は承認手続きの完了時期を念頭に「(11月の)大統領選前がとても良いだろう」と述べ、共和党と日程を詰める考えを示した。後任には保守派を指名する考えだ。保守派は一般的に銃の個人所有に賛成し、人工妊娠中絶には反対する。

トランプ氏が女性起用を検討するのは大統領選で女性票を取り込むためだ。主要世論調査でトランプ氏は女性からの支持率で民主党の大統領候補であるバイデン前副大統領に大きく引き離されている。女性との不適切な関係や人種差別的と受け取られかねない言動に女性が反発しているとされ、国民の関心が高い最高裁人事で挽回を狙う。

共和党ではスーザン・コリンズ上院議員が18日、大統領選前に議会手続きを進めるべきではないとの立場を表明した。コリンズ氏は11月の上院選で苦戦し、無党派や民主党支持者の票の取り込みを目指している。保守派判事に賛成票を投じれば支持基盤の拡大が難しくなる恐れがある。

コリンズ氏の主張に関し、トランプ氏は「全く同意しない」と一蹴した。ただ共和党は上院で53議席にとどまり、造反者が相次げば判事を承認できないためホワイトハウスと共和党指導部は各議員の意向を精査する見通しだ。

リベラル派の代表格であったギンズバーグ氏の死去によって最高裁判事は8人となった。保守派が5人、リベラル派が3人とみられている。トランプ氏が後任に保守派を任命できれば最高裁の保守化が決定的となる。判事は死亡するか、辞任しないかぎり職務を続けられるため数十年にわたって米社会が保守寄りになる可能性がある。

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