トランプ氏、TikTok「完璧な安全性を」 売却交渉で圧力

2020/9/19 6:45 (2020/9/19 10:15更新)
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トランプ米大統領はTikTokについて「安全性を完璧に保つ必要がある」と述べた=AP

トランプ米大統領はTikTokについて「安全性を完璧に保つ必要がある」と述べた=AP

【ワシントン=鳳山太成、上海=松田直樹】トランプ米大統領は18日の記者会見で、中国発の動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」について「安全性を完璧に保つ必要がある」と述べた。中国政府への情報流出リスクを完全に払拭できる枠組みで売却交渉を決着させるよう企業側に圧力をかけた。

米商務省は18日、トランプ氏の発言に先立ち、ティックトックの米国内での新たなダウンロードと更新を20日夜から禁止すると発表した。

トランプ氏は運営会社の北京字節跳動科技(バイトダンス)や米IT(情報技術)大手オラクルなどが参加する交渉について「迅速に進む可能性がある」と語り、自らが望む形での早期妥結に期待を表した。近く新たな提案を受け取るという。承認するか「かなり早く決める」と話した。

利用も全面禁止する11月12日までにトランプ氏が新たな提案に同意すれば、禁止命令を解除する可能性がある。トランプ氏は「いくつかの素晴らしい選択肢がある。多くの人を喜ばせられるかもしれないが、安全性も必要だ」と指摘した。安全保障上の懸念を解消すると同時に、米国で人気が高いアプリの利用継続を認める余地を残した。

ティックトックを巡る交渉では米国にグローバル事業を統括する本社を置き、オラクルが利用者のデータを管理する案がでている。米メディアによると、中国側は新本社の支配権を握りたい意向だが、トランプ政権は難色を示している。米中双方が妥協点を見いだせるかは予断を許さない。

商務省は20日から中国発の対話アプリ「WeChat(ウィーチャット)」も禁じる。決済サービスなどアプリの機能も止める全面禁止の厳しい措置をとる。在米中国人などに利用が限られるウィーチャットと、米国内の利用者が1億人に上るティックトックで影響を考慮し、対応を分けた。

一方、中国商務省は19日、米国政府がティックトックとウィーチャットの米国における配信停止を決めたことについて、「国家安全保障を理由に企業の正当な権利や利益を損なうことは市場の秩序を乱し、断固として反対する」との声明を出した。

さらに「米国は証拠なしに2つの企業を包囲して圧力をかけ、国家権力を利用している。中国は米国が誤った行動を直ちにやめることを求める。中国企業を守るために必要な措置を講じる」と強調した。

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