スペインで国内首位行が誕生へ カイシャなど2行統合発表

2020/9/19 5:08
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【パリ=白石透冴】スペインの大手銀カイシャバンクとバンキアは18日、2021年1月にも経営統合すると発表した。国内事業ではサンタンデールなどを抜いて首位の銀行が誕生する。欧州銀はコロナ禍で打撃を受けており、他にも今後再編が起きる可能性がある。

カイシャバンクはバンキアとの経営統合を発表した(17日、カイシャバンクのバルセロナ拠点)=ロイター

バンキアの1株に対し、カイシャバンクの新株0.6845株を割り当てる株式交換方式で経営統合する。スペイン政府は現在バンキア株約62%を持つが、新銀行への出資比率は16%になる。

相乗効果で23年までに年7億7千万ユーロ(約950億円)のコスト削減を実現する。カイシャバンクのブランドを残し、国内の顧客数は約2千万に増える。資産規模は6640億ユーロとなる。

カイシャバンクは「統合で次の10年に待ち構えている困難に立ち向かえるようになる」などとの声明を発表した。

11月にも開く両行の株主総会で統合の承認を受ける。規制当局の許可を受け次第、21年1~3月の統合完了を目指す。

スペインの銀行業界は08年の金融危機以降に再編が進んだが、現在も10行以上が併存する。政府はかねて再編を呼びかけており、今回の統合の追い風となった。

低金利政策が重荷となっていたところにコロナ禍が襲い、どの銀行も経営体力を高めるのが喫緊の課題となっている。欧州委員会の試算では、スペイン経済は20年に11%縮小する。

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