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台湾の蔡総統、米国務次官・TSMC創業者らと会談

(更新)
蔡総統主催の晩さん会には、クラック米国務次官(左)のほか、TSMCのカリスマ創業者である張忠謀(モリス・チャン)氏(右)が出席した(18日、台北市)=総統府提供

【台北=中村裕】台湾の総統府は18日夜、蔡英文(ツァイ・インウェン)総統が主催する晩さん会を台北市内で開き、訪台中のクラック米国務次官と台米関係強化に向け、意見交換をしたと発表した。半導体世界大手の台湾積体電路製造(TSMC)を創業した張忠謀(モリス・チャン)氏も出席した。

蔡総統は、クラック国務次官の訪台に深い感謝の意を示し「台米関係は近年大きな進展があり、交流はより緊密になっている」と述べた。そのうえで「今後も一段と協力を進め、信頼関係をより強固にし、双方でさらに強い基盤を築くことを望む」と語ったという。

クラック国務次官も、台湾への統一圧力を強める中国を念頭に、民主的な台湾の立場を支持し、関係強化を希望した。

晩さん会には、台湾企業を代表するTSMCのカリスマ的存在の張氏も参加した。同氏は1987年にTSMCを設立し、半導体受託生産で世界最大手の一大企業に育てた人物。台湾に半導体企業が集積し、半導体産業を根付かせた立役者でもあり、2018年6月の引退後も大きな存在感を放つ。

同社の技術は現在、軍事兵器や次世代通信規格「5G」対応製品、サーバー、スマートフォンなど多くの先端品に使われ、他メーカーを圧倒する。そのため米中でハイテク摩擦が続くなか、TSMCの先端技術を取り込もうと度々、米中の綱引きの対象となってきた。

米側はTSMCについて、今後の米台の連携強化のカギともみている。その高度な技術は中国をにらんだ上で、安全保障上の観点からも欠かせない。蔡総統は米側の意向も踏まえ、クラック国務次官との晩さん会に張氏を招いたようだ。

TSMCを巡っては米中双方とも長年、工場誘致を競い、中国はこれまでTSMCの幹部や技術者も多数引き抜いてきた。ただ米側は今年5月、誘致をようやく成功させ、TSMCは海外初の最新鋭工場建設を米国・アリゾナ州に決めた。

同工場は24年をメドに稼働し、投資額は120億ドル(約1兆3000億円)になる見込み。米政府が多額の資金を補助する方向だ。

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