DC専用ファンドの資金流入額ランキング
投信ランキング
確定拠出年金(DC)の加入者数が伸びている。企業年金連合会の統計によると、2020年6月末時点での加入者数は、企業型が749万5000人で、およそ10年前(2010年3月末)の340万4000人から倍増した。個人型は162万9930人で、同11万2063人から15倍近く増えている。
DCの運用対象は投資信託の他に保険、預金等があるが、運営管理機関連絡協議会のデータでは2019年3月末時点で企業型の49%、個人型の43.7%が投資信託(金銭信託を含む)に投資している。DCファンドを購入する加入者の拡大に伴い、専用ファンドの新規設定も増加傾向にある。特徴として信託報酬などの運用コストが低めなものが多い。
DCは長期的な運用が基本だが、今回はコロナ禍の影響を受けた最近の加入者動向を見るために、DC専用ファンドの資金流入額を短期と中期の2つの期間でそれぞれランキングした。
過去3年(図表(1))で見ると、資金流入額上位にはバランス型が多く、国内債券型もランクインするなど、比較的リスクを抑えたファンドが好まれる傾向が見られる。

一方、過去6カ月(図表(2))では、10本中9本が外国株式で運用するインデックスファンドであり、加入者のリスク志向の変化が見受けられる。

(QUICK資産運用研究所 小山乃正)