東北の景気判断引き上げ 日銀9月、2年10カ月ぶり

2020/9/18 17:39
保存
共有
印刷
その他

日銀仙台支店は18日、東北の9月の景気判断を「厳しい状態にあるが、持ち直しの動きがみられている」に引き上げた。引き上げは2年10カ月ぶり。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う景況悪化は底を打ち、回復傾向が強くなっている。

岡本支店長は「景気は持ち直しつつある」と話した(18日、日銀仙台支店)

項目別では「個人消費」がスーパーやドラッグストアの売上高が伸び、行政の支援策による宿泊客の増加も重なって好調が続く。乗用車販売も減少幅が縮小し、緊急事態宣言下を底に最悪期からは抜け出している。

「生産」では完成車メーカーが生産水準を戻しつつあり、輸送用機械が好調を維持。電子部品・デバイスは中国の華為技術(ファーウェイ)への米政府の禁輸措置などの影響が一部に広まり弱めの動きとなっている。

岡本宜樹支店長は景気動向について「持ち直し傾向にあり、急激に悪化する状況は避けられている」と総括する。一方、地銀再編に意欲を見せる菅義偉政権や、青森銀行みちのく銀行の統合報道について「東北は人口や企業が長期的に減っていく。(再編の)選択肢も含めて、地銀には収益力を高めることが求められている」と述べた。

電子決済サービスとひも付いた銀行口座から不正に預金が引き出される被害が相次いでいることについて、岡本支店長は「キャッシュレスは便利な一方、新しいサービスにはリスクなど課題も生まれる。リスク管理をしっかりしてと言っていく」と話した。

保存
共有
印刷
その他

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



[PR]