サクソバンク証券に業務改善命令、金融庁 個人情報流出で

2020/9/18 15:34
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金融庁は18日、欧州系インターネット証券のサクソバンク証券(東京・港)に金融商品取引法に基づく業務改善命令を出した。外部から顧客情報管理システムに不正アクセスを受け、3万8千人の顧客の個人情報を流出させた。マイナンバーカードの情報も漏れた。

金融庁は情報管理体制の強化など再発防止策の徹底と経営責任の明確化を求めた。

サクソバンク証券はデンマークに本拠を置くネット銀行の子会社。何者かによるサイバー攻撃を受け、外部に委託していた顧客情報管理システムから顧客の氏名や住所、生年月日などの個人情報が流出したことが7月に発覚した。

同社が9月17日に公表した調査結果によると、個人情報が流出した顧客は3万8026人に上った。このうち750人については運転免許証や保険証などの本人確認書類の画像データが盗まれた。マイナンバーが流出した顧客も378人に上った。

サクソバンク証券はすでに被害を受けたサーバーを遮断した。再発防止に向けてシステムログイン時に携帯電話番号を用いた2段階認証を順次導入している。

サクソバンク証券は業務改善命令を受け「今回の事態を厳粛に受け止め、再発防止の対策と二次被害防止を最優先に対応する」とコメントした。

金融業界では同社以外にも不正アクセスを受けた被害が広がっている。SBI証券では1億円規模の顧客資金の流出が起きた。金融庁は一連の不正アクセスを受け、ネット取引サービスを手掛ける証券会社や外国為替証拠金(FX)業者に対してシステムの管理体制を自主点検し、脆弱性が見つかった場合は速やかに報告するよう要請している。

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