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つみたてNISA、コロナ乗り越え大半が含み益に
投信観測所

2020/9/24 12:00
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積み立て型の少額投資非課税制度(つみたてNISA)で投資デビューした人たちにとって、コロナショックは初めて経験する本格的な相場の急落だった。このまま積み立て投資を続けるべきか悩んだかもしれない。そこで、2018年1月の制度開始から積み立てを続けていた場合、どれくらいの損益になったか調べてみた。

140本中137ファンドが含み益

18年1月から20年8月までの32カ月間、年間の非課税枠40万円を最大限活用できるように毎月末に3万3333円購入した場合を計算した。対象は18年1月末時点につみたてNISA対象商品だった140ファンド(ETF除く)に絞った。

20年8月末時点で含み益になったのは、140本中137本にのぼる。利益額が大きい順に並べてみると、上位は先進国株式で運用するタイプが占めた(図表A)。上位5本は積み立てた総額(元本)の106万円程度に対し、含み益が20万円を超えた。

米国株ファンドが利益伸ばす

首位は「フィデリティ・米国優良株・ファンド」の21万8136円。積み立てた総額106万円ほどのお金が約2年半で128万円程度まで増えたことになる。米国株式の中から優良と判断した企業の株式に投資するアクティブ型(積極運用型)だ。

2位もアクティブ型で、3位以降は指数に連動した運用成果を目指すインデックス型となった。上位に並んだほとんどのファンドが米国株式に投資する割合の大きいタイプだった。米株式相場はコロナ禍で大きく下落したものの、その後に急回復。8月にはS&P500種株価指数やナスダック総合株価指数が最高値を更新するなど堅調だった。

上位10本には入らなかったが、国内株式型で最も利益額が多かったのが「ひふみプラス」の12万6453円。主に国内の割安銘柄に投資するアクティブ型で、海外株式も一部組み入れている。バランス型で最多は「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」の10万16 円。世界30カ国以上の株式と10カ国以上の債券に資産配分比率が1対1となるよう分散投資する。

含み損の首位は新興国株式型

調査対象140ファンドのうち、8月末時点で損失を抱えていたのは新興国株式型など3本だった(図表B)。損失額が最も大きかった「iFree 新興国株式インデックス」は、投資元本に対して約8万円のマイナス。新興国では新型コロナ感染収束のメドが立たず、株式相場の戻りが鈍かった。

次に損失が多かった「東京海上・円資産インデックスバランスファンド<愛称:つみたて円奏会>」は、国内の債券、株式、不動産投資信託(REIT)に分散投資する。基本配分比率は債券が70%、株式とREITがそれぞれ15%だが、コロナ禍で短期金融資産の比率を大幅に増やしたため相場の戻りでリターンを上げられなかった。

ショック時に多く買える「積み立て投資」

定期的に定額を買い付ける積み立て投資では、基準価格が安い時にはファンドの口数を多く購入し、高い時には少なく購入する。今回のコロナショックで大きく値下がりした際も、安い時に口数を多く買えたため、相場が回復する局面で利益が押し上げられた。

つみたてNISAの非課税期間は20年間。制度開始当初から積み立て投資を続けていたとしても、これから先はまだ長い。今後も再びリーマン・ショックやコロナショック級の株価急落に見舞われる可能性はゼロではない。そんな時でもめげずにコツコツ続けていくと、相場回復時には積み立て投資をしていたからこその運用成果を実感できるはずだ。

(QUICK資産運用研究所 望月瑞希)

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