覚醒剤使用、二審・大阪高裁も無罪 違法捜査疑い

社会・くらし
2020/9/18 12:07
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大阪高裁(大阪市北区)

大阪高裁(大阪市北区)

大阪府内で覚醒剤を使ったとして、覚醒剤取締法違反(使用)罪に問われた50代の男性被告の控訴審判決で、大阪高裁(長井秀典裁判長)は18日、押収証拠を巡り違法捜査の疑いがあるとして無罪とした一審の大阪地裁判決を支持し、検察側控訴を棄却した。

一審で弁護側は、近畿厚生局麻薬取締部が内偵捜査で男性が捨てた覚醒剤入りの袋を取得し、家宅捜索でその袋を室内に置き押収証拠としたと主張。地裁も違法性を認め、陽性反応の尿鑑定結果を証拠から排除した。

長井裁判長は2019年9月の一審判決と同様に、男性宅の洗面台の上にあった覚醒剤入りの袋が捜索開始直後に現場を撮った写真に写っておらず、開始から約1時間半後に発見された点を疑問視。麻薬取締官が袋を置いた可能性を指摘した一審の判断を「不合理とは言えない」とした。

検察側は違法捜査の動機がないと主張したが、長井裁判長は「できるだけ早く逮捕して身柄を拘束すれば、捜査の労力を減らせた」として退けた。被告は覚醒剤の使用を認める供述をし、室内から覚醒剤が検出された注射器も見つかっていたが、長井裁判長は一審と同様「自白の補強証拠は存在しない」と判断した。

男性は17年10月7~17日、大阪府内などで覚醒剤を使用したとして起訴された。検察側の求刑は懲役3年だった。〔共同〕

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