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桜を見る会、菅首相在任中は中止 安倍政権の影払拭

菅義偉首相は首相主催の「桜を見る会」を自身の在任中は中止する。安倍晋三前首相が公私混同などの批判を招いたことを受け今後のあり方を検討してきた。菅政権は安倍政権の基本路線を継承しつつも負の遺産は引き継がない姿勢を出した。

桜を見る会で参加者と記念写真に納まる安倍首相(2019年4月13日、東京・新宿御苑)

加藤勝信官房長官は17日の記者会見で、首相が就任にあたり「桜を見る会を来年以降は中止したい」と述べた趣旨を説明した。加藤氏は「少なくとも菅首相の在任中はやらない」と言明し、同会のあり方について一つの結論が出たと強調した。

桜を見る会は安倍前首相の地元後援会が多数招かれていたと批判を浴び今年の開催を見送った。国会で野党の追及材料になっており、前政権の官房長官として菅首相も追及される懸念もあった。

菅政権は新型コロナウイルス感染拡大が続く混乱下、安倍政権の経済政策や外交姿勢を引き継ぐと表明している。一方で学校法人「森友学園」「加計学園」の問題や公文書改ざん、官僚の忖度(そんたく)などの負のイメージの払拭を急ぐ。

首相は16日の記者会見で森友、加計両学園問題について問われ「安倍政権に様々な指摘をいただいた。客観的にみて、おかしいことは直していく」と明言した。「皆さんの声に謙虚に耳を傾けながらしっかりと取り組みたい」とも話した。

■公文書問題調査を

日大・岩井奉信教授 菅政権は「桜を見る会」や学校法人「森友学園」「加計学園」問題はすべて安倍政権の話として線を引きたいのだと思う。安倍政権を引き継ぐと言いながらスキャンダルはリセットすると宣言しているようなものだ。桜を見る会には公文書問題も絡んでいる。安倍政権固有の問題ではなく、政府全体の問題だ。今回、会の中止を決めたが、それだけで良いのか。政府は実態を調べるための文書がないと主張するが、それが本当かどうかも含め、もう一度何らかの形で調べるべきではないか。仕切り直して調査してほしい。

■政官関係、再考の機会

政策研究大学院大・増山幹高教授 「桜を見る会」は菅義偉首相の思い入れがないのがはっきりしており中止が決定できた。一方、公文書改ざんや学校法人「森友学園」などの問題の調査はすでに終了しているとの態度はかたくなだ。

公文書改ざんなどがあったのは事実だ。関わりを取り沙汰された安倍政権のメンバーが去り、これからどうなるかはわからない。菅首相が問題の再発を防ぐ体制にしようという意思は感じる。権力を握った側がどう官僚を使うかが重要だ。新政権発足にあわせて政と官の関係を改めて考えるときだ。

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