台湾中銀、経済成長率見通し上方修正 金利据え置き

2020/9/17 20:19
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【台北=中村裕】台湾の中央銀行は17日、定例理事会を開き、政策金利を現行の1.125%に据え置くことを決めた。3月に利下げ後、新型コロナウイルスの感染拡大を抑え、経済が回復軌道に乗りつつある。2020年の年間の実質経済成長率を上方修正し、前年比1.60%増とした。

台湾の中央銀行は17日、政策金利の据え置きを発表し、今年の経済実質経済成長率見通しを上方修正した=ロイター

6月に続き、2会合連続で政策金利を据え置いた。理事会後に台北市内で記者会見した楊金龍・中銀総裁は、経済環境の現状認識について、物価の安定や、半導体などの輸出が好調で全体でも前年同期比1.5%増(1~8月期)と、堅調であることなどを挙げた。

今後は、引き続き半導体業界の設備投資や政府の経済対策が効果を上げ「経済はプラス成長を維持し、下半期は従来の予想以上より良くなる」との見通しを示した。20年の実質経済成長率見通しは6月時点に予測した1.52%増から0.08ポイント引き上げた。

コア消費者物価指数(CPI)の前年比上昇率は0.24%を見込む。回復基調は来年も続くとみて、21年の経済成長率予測は3.28%増とした。

楊総裁は「市場は米国が23~24年まで長期にわたって低金利を維持すると予測する。台湾も新型コロナを抑え、経済は比較的良好だが、世界が金融緩和を維持する以上、台湾も同様の政策を維持する」と語った。

中銀は3月に政策金利を1.375%から現行の1.125%に引き下げた。リーマン・ショック時の1.25%を下回り過去最低水準が続いている。

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