黒田日銀総裁「アベノミクスは大きな成果」

2020/9/17 20:15
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日銀の黒田東彦総裁は17日の記者会見で、安倍晋三前首相のもとで7年以上にわたり進めてきたアベノミクスが「大きな成果をもたらした」と語った。具体的には失業率の低下や就業者数の増加といった雇用情勢の改善を挙げ、収益の改善した民間企業が活発な投資に動いたとも述べた。

物価情勢については「1998年から(異次元緩和を始める)2013年まで基本的に持続的な物価下落が続いたが、デフレの状況ではなくなった」と指摘した。ただ「2%の物価安定目標の達成は残念ながらまだ実現していない」とも言及。「引き続き努力していく必要がある」と述べた。

アベノミクスは大胆な金融政策、機動的な財政政策、成長戦略の3本の矢で構成する。菅義偉首相は路線の継承を掲げつつ、規制改革を重視する考えを示している。

黒田総裁は「規制改革や構造改革は様々な痛みを伴うが、それに対するセーフティーネット(安全網)も政府は考えているはずだ」と指摘。新型コロナウイルス禍で経済が停滞するなかでも「規制改革が実行される可能性は十分にある」と語り、「日銀も金融緩和を通じて一種のセーフティーネットを供給していく用意はある」とした。

18年4月に再任された黒田総裁は23年4月まで約2年半の任期を残している。市場の一部では安倍前首相の辞任表明後に黒田氏の任期途中の退任観測も出たが、この日の会見では「任期を全うするつもりだ」と明言した。来年10月には在任期間が一万田尚登氏(1946~54年)を超え、歴代総裁で最長になる。

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