自動車の対米輸出、8月は前年並みに 名古屋税関

2020/9/17 19:30
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中部の自動車輸出が上向いている。名古屋税関が17日発表した8月の管内貿易概況によると、米国向けは前年同月比2.8%減の1371億円と、7月までの2桁台のマイナスからほぼ前年並みの水準に戻った。中国向けは6カ月連続で前年を上回る。米中の需要回復が中部経済をけん引する。

米国向け自動車輸出がほぼ前年並みにまで回復(名古屋港)

米国向け自動車輸出がほぼ前年並みにまで回復(名古屋港)

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、米国向けの自動車輸出は5月に67.5%減の536億円に落ち込んだ。米国の都市封鎖(ロックダウン)の解除に伴って5月を底に持ち直し、7月には1000億円台を回復し、8月も1000億円を上回った。

米国では「ライトトラック」と呼ばれる大型車やハイブリッド車(HV)の販売が伸びている。トヨタ自動車(トヨタ車・レクサス車)の米国向け輸出は5月を底に回復し、7月は19.3%減の6万台だった。8月以降も回復基調は続いているとみられる。

自動車輸出は中国向けの伸びが鮮明だ。6月は21.5%増の248億円と単月で過去最高額を更新し、8月まで6カ月連続のプラスだ。現地生産の拡大で変速機などの需要も戻ってきており、自動車部品の対中輸出は7月に20カ月ぶりに増加に転じた。

名古屋税関管内では、次世代通信規格(5G)など向けに半導体製造装置も増加基調にある。一方、航空機部品や金属加工機械、金属製品などは低調だ。全体の輸出を見ても8月は18.2%減の1兆2049億円と、13カ月連続で前年同月を下回る。自動車の好調さが素材や設備投資関連などの輸出にどこまで波及するかが焦点になる。

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