北大と森永乳業・日立、母子健康調査の知的財産を開放
北海道大学と森永乳業、日立製作所は17日、3者が岩見沢市で実施した母子健康調査の知的財産を自治体などに開放すると発表した。2017年からの岩見沢市の200人を対象とする母子健康調査で得たデータを活用し、母子へのサービスを提供する自治体や団体には無償で提供する。

調査は岩見沢市と、北大の産学官連携プロジェクト「北海道大学センター・オブ・イノベーション」のメンバーである森永乳業、日立製作所が共同で実施。母子の便や血液、母乳、食事などのデータをもとに岩見沢市で出産する女性の健康改善アドバイスをしている。
開放する知的財産は効率的なデータの取得方法、健康改善のアドバイスの配信方法、母子健康調査に参加してもらう仕組みの3件。
これまで200人の母子を対象に調査をし、岩見沢市の低出生体重児の割合が15年の10.4%から17年は7.8%に減少した。免疫力が低下することも多い産後の母子の健康に岩見沢市以外でも一役買う。