東京メトロ、最適ルート提案 シェア自転車やタクシー

2020/9/19 2:00
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NIKKEI BUSINESS DAILY 日経産業新聞

シェアサイクルを利用するルートを検索し、予約もできる

シェアサイクルを利用するルートを検索し、予約もできる

東京地下鉄(東京メトロ)は次世代交通サービス「MaaS(マース)」の展開プランの一環として、スマートフォン向けアプリ「東京メトロmy!アプリ」を公開した。シェアサイクルやタクシー手配サービスとも連携、最適な移動を提供する。新型コロナウイルスの影響でライフスタイルが変容し移動経路が分散すると見込んで、変化に対応したサービスを目指す。

東京メトロは多様な利用者を抱える東京の特性を踏まえて、個人のニーズに最適な移動経路などの提供を目指す。アプリでは複数の移動手段を網羅する「マルチモーダル」の経路検索のほか、シェアサイクルやタクシーのみで移動する地下鉄を利用しないルートにも対応する。

こうした取り組みは将来の人口減少や働き方の変化により移動の需要が減る危機感がある。マースとして各事業社と連携して利便性を高めることで、「移動の総量を下支えしたい」(東京メトロの石川敦課長補佐)という。

新型コロナで利用者は4割程度減り、収束後も完全には元に戻らないとの見方がある。東京メトロの山村明義社長は「コロナ後は同じ時間に一斉に移動する社会から、分散型で目的をもった移動をする社会になる」と分析する。

タクシーの配車サービスとも連携した

タクシーの配車サービスとも連携した

新アプリでは新型コロナによる安全・安心のニーズを受けて全9路線で「混雑の見える化」を実施。「かなり混みあっている」から「座席に座れる程度」の4段階で列車内の状況を表示する。東京メトロが管理する171駅でも自動改札の利用データなどをもとに改札口の混雑状況を時間帯別のグラフにして示す。

今後は機能の追加を図る。ひとつは「エレベータールート」の検索だ。大きなスーツケースを抱えた観光客や車いす利用者などが移動しやすい経路を示す。最寄り駅にエレベーターがない場合は1駅前で降り、タクシー利用を提示することもできる。健康増進目的で1駅前で降りるルートの検索も実装の予定だ。

日本マイクロソフトなどとはスケジュール管理ソフトと組み合わせて予定の空き時間を踏まえた移動の提案や、経路上の個室型オフィスの案内なども中長期的に検証する。多様なニーズを満たすアプリの完成度を高める。

(企業報道部 野元翔平)

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