JR西日本、来春12路線で終電前倒し 大阪→京都午前0時

2020/9/17 16:55
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JR西日本は2021年春のダイヤ改正で終電時間を最大30分繰り上げる

JR西日本は2021年春のダイヤ改正で終電時間を最大30分繰り上げる

JR西日本は17日、近畿エリアの在来線12路線で最終電車の発車時刻を最大で30分繰り上げるダイヤを発表した。2021年春に改正する。大阪駅から京都駅行きの新快速では、現在より25分早い午前0時ちょうどの発車となる。深夜の乗客が減るなか線路の保守作業の時間に余裕を持たせ、作業員の減少に対応する。

大阪環状線や京都線などで、午前0時以降に主要駅を発車する列車を中心に1日に48本を削減する。私鉄や東海道新幹線の終電との接続を考慮して見直した。関西の私鉄は終電の時間がJR西より早く、いまのところ静観する構えだ。

JR西は19年10月に終電を前倒しする方針を発表した。JRの線路は夜間に貨物列車が通り整備時間が限られることもあり、終電の繰り上げで作業時間を延ばして機械化を進め、作業員が休みを取りやすくする。

背景には「働き方改革」で深夜帯の利用が減っていたこともある。19年の大阪駅の午前0時台の利用者は、13年より15%減った。今後も「新型コロナウイルスの感染拡大で働き方改革が一層加速する」(長谷川一明社長)とみる。

さらにコロナ禍が響き、21年3月期の運輸収入は前期から半減すると見込む。JR西は16日、21年3月期の最終損益が2400億円の赤字(前期は893億円の黒字)と過去最大の赤字となる見通しと発表した。終電繰り上げにより燃料費などで数億円のコスト削減を見込み、「結果として厳しい収支に少しは寄与する」(三戸尉行鉄道本部運輸部長)。

JR東日本も9月、21年春のダイヤ改正で東京駅から100キロ圏内のほぼすべての路線で終電の時刻を繰り上げると発表している。

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