秋元議員を追起訴 東京地検、IR証人買収で
カジノを含む統合型リゾート(IR)参入を巡る汚職事件に絡む証人買収事件で、別の贈賄側被告にも虚偽証言の報酬として現金供与を申し込んだとして、東京地検特捜部は17日、衆院議員の秋元司容疑者(48)を組織犯罪処罰法違反(証人等買収)罪で追起訴した。

同日、秋元議員の知人で会社役員の松浦大助容疑者(51)も同法違反罪で起訴した。秋元議員の起訴は4回目。
秋元議員はIR汚職事件で起訴された後、2月に保釈。関係者によると、東京地検は保釈取り消しの請求を検討するという。
起訴状によると秋元議員は松浦被告らと共謀し、今年6~7月、中国企業「500ドットコム」元顧問の仲里勝憲被告(48)=贈賄罪で起訴=に対し、公判で偽証をするよう依頼し、継続的な経済的利益の提供や、現金500万円の供与を申し入れたとされる。
特捜部は認否を明らかにしていないが、関係者によると、秋元議員は取り調べに対し、「何も関与していない」と容疑を否認しているという。
秋元議員は中国企業の別の元顧問の紺野昌彦被告(49)=贈賄罪などで起訴=に対しても偽証を働きかけたとして、今月9日、同法違反罪で起訴されていた。