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新婚夫婦の最初の仕事 お金のルール5カ条を決めよう

結婚かおひとり様か(3)

写真はイメージ=PIXTA

結婚かおひとり様か、人生とお金の大きな分岐点について今月は考えています。今週は「もし結婚するなら、お金の問題はこうすべきだ」というテーマを取り上げてみます。

~結婚前に「お金の感覚」が共有できるか話してみよう~

結婚は生活を共にするだけではなく「生計」をともにすることです。もし共働きであれば、「ふたりの収入」で「ふたりの生活費」をまかなっていくわけです。

当たり前のようですが、これが大事なポイントです。というのも、クレジットカードの引き落としは結婚してもそれぞれが別に行いますので、家計が分断することがよくあります。公共料金や家賃なども夫婦どちらかの銀行口座から引き落とされることが多く、こちらもシェアされません。

そもそも「お金の感覚」が合わない人と無理に結婚することはオススメしません。相手の無駄遣いが許容できないときに、指摘をしても改善されることがなければ、これから何十年も生計を一にすることは難しいでしょう。

趣味や価値観は結婚にあたって重要な要素ですが、「お金の感覚」が合う相手(あるいは合わせてくれる相手)を探すことを交際時には意識してください。

それでは「共働き夫婦のお金のルール」を一気に紹介してみましょう。

~ルール1:お金の問題は基本的にオープンに~

夫婦のお金の問題はまずひとりが背負ってはいけません。これは大原則です。ふたりの生活、家族を含めた生活を夫婦で解決していくという考え方を持つことが大事です。

どちらかがひとりで抱えてしまうと、その人だけが重い責任を負う状態になり、また問題が生じたときに配偶者はそれを知ることができません。配偶者に内緒で借金をして家計を支えるようなことはあってはならないのです。

また、互いに年収がどれくらいかを知っておくのも当然のことです。

~ルール2:共働きで働き続けて2人で稼ぐ~

女性は可能な限り、結婚を機に退職しないことです。今、ほとんどの女性は就職します。しかし、一度離職をすると正社員に戻るのは難しいことが統計的に明らかになっています。いわゆる「L字カーブ」問題です。

正社員のまま共働きの生活に移行することで経済的な基盤を強固なものとすることができます。また女性も働き続けることは夫婦が対等な関係を維持する力になります。

仕事のストレスもあり退職の誘惑を覚える気持ちはわかりますが、「私は養われている」という構図はできるだけ作らないことです(本来は「稼ぐ人」と「家事育児を担う人」という夫婦の役割分担なのですが)。

~ルール3:家計負担はきちんと分担する~

家計のシェアはきちんとしましょう。「基本的に折半」とするなら、折半になるようなルールを話し合って決めることです。

固定費の引き落とし(公共料金や家賃など)はどちらかの口座やクレジットカードから引き落としになります。食費や日用品などの日常生活費の負担は双方が負担することが多いでしょう。バランスよく分担するルールや、後日調整するルールを考えてみましょう。

夫婦間で年収が違う場合は年収比で案分するような工夫も必要です。そうしないと年収が低いほうの負担が重くなってしまいます。

~ルール4:夫婦でしっかり貯蓄する~

家計の問題が夫婦の共同で考えるテーマであれば、貯蓄やライフプランの実現(家を買う資金づくりとか子育ての教育費とか)も共同のテーマです。

家計の分担とセットで「貯蓄のノルマの設定と分担」を考えておきます。これは新婚のできるだけ早いうちにルール化しておきましょう。落ち着いてから、と思っていると「もう少し後で考えよう」と先送りしてしまいがちです。

夫婦の片方だけ必死に貯蓄をしていたのに、相手はまったく気にせず散財していた、なんてことのないようにしましょう。

~ルール5:家事と育児はシェアする~

家事と育児は男女関係なく夫婦がシェアするのが前提とすべきです。これは共働きを前提とするのなら当然のことです。

基本的には半々で分担するよう話し合いましょう。これも「私ができるから」とか「彼の家事は下手だから」と最初に受け持ってしまうと、その比率が何十年も固定してしまいます。仮に夫婦の年収費が6:4なら、家事分担は4:6を目指しましょう。現実は夫2:妻8が多数派だそうで、男性の頑張りどころです。

男性がしっかり家事や育児をシェアできると、女性のフルタイム勤務が実現し、結果として夫婦の合計年収がアップすることもあります。それは男性がひとりで昇給を目指すより効率的かもしれません。

~お金の問題は最初にすっきり、はっきりと~

夫婦のお金のルールを5つほど取り上げてみましたが、お金の問題で最初にボタンの掛け違いがあると、それは数年後あるいは十年後くらいに大きなトラブルになることがあります。

せっかく機会があって結婚というライフイベントに到達したわけですから、本音で話し合えるふたりでいたいものです。お金(Money)の問題を本音でしっかり話し合えれば、きっと楽しい結婚生活(Life)が続けられるはずです。

これから結婚を考えているふたり、あるいは結婚をして少し経ったけれどお金のことは曖昧なままだった夫婦はぜひ、5つのルールを話し合ってみてください。

なお、こうしたテーマは拙著「共働き夫婦 お金の教科書」(プレジデント社)でも解説していますのでよろしければご一読を。

来週は「おひとりさま」の生き方とお金について考えてみます。

◇  ◇  ◇

FP山崎のLife is MONEY」は毎週月曜日に掲載します。

山崎俊輔(やまさき・しゅんすけ)
フィナンシャル・ウィズダム代表。AFP、消費生活アドバイザー。1972年生まれ。中央大学法学部卒。企業年金研究所、FP総研を経て独立。退職金・企業年金制度と投資教育が専門。著書に「読んだら必ず『もっと早く教えてくれよ』と叫ぶお金の増やし方」(日経BP)、「大人になったら知っておきたいマネーハック大全」(フォレスト出版)など。http://financialwisdom.jp

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