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武田、米社に手術用接着シート事業売却 430億円で

武田薬品工業は手術用接着シート事業を売却する

武田薬品工業は16日、手術用接着シート「タコシール」事業を米ヘルスケア関連企業のコーザヘルスに売却する契約を結んだと発表した。売却額は3億5000万ユーロ(約430億円)で2021年3月末までに完了する予定。武田は事業売却によってアイルランド製薬大手シャイアー買収で膨らんだ負債を圧縮する。

売却するタコシールは手術で切った組織や臓器部分にはるシート状の薬剤。19年度の売上高は約1億6000万ドル(約160億円)だった。武田は売却後もオーストリアの製造工場を引き続き保有し、製造を担う。同事業に関わる約60人の従業員は移籍する可能性があるという。

武田は19年5月、同事業を米ジョンソン・エンド・ジョンソンのグループ会社に4億ドルで売却すると発表した。だが欧州委員会による独占禁止法上の懸念が生じたことから20年4月に破談し、売却先を探していた。

武田は負債圧縮に向けて、がんや希少疾患、消化器系疾患などの主要分野以外の非中核事業の売却を進めている。これまでにスイスのノバルティスに医療用目薬事業を売却するなどしたほか、8月には大衆薬を手掛ける武田コンシューマーヘルスケア(東京・千代田)を米投資ファンド大手のブラックストーン・グループに約2400億円で売却することも発表した。当初掲げていた100億ドルの売却目標は達成したが、非中核事業の見直しを引き続き検討する。

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