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カフェイン気にせず何杯も デカフェコーヒー10選

ブラウンシュガーファーストの「オーガニックドリップコーヒー グッドナイト デカフェ」でホッと一息

コロナ禍で在宅時間が増え、自宅でコーヒーを飲む機会も多いのでは。カフェインを取り除いた豆を使った「デカフェ」コーヒーが人気だ。カフェインを気にせずおいしく飲めるドリップタイプを専門家が選んだ。

1位 ブラウンシュガーファースト

 690ポイント
深く優しい味わい、有機JAS認証

「オーガニックドリップコーヒー グッドナイト デカフェ」 有機ココナツオイルなどで知られる企業の商品が1位に。横浜の老舗店「キャラバンコーヒー」と開発したデカフェで、メキシコ産コーヒー豆のみを使う。農林水産大臣が定めた有機JAS認証を取得。コーヒーのうまみ成分が溶けた水溶液を使う「マウンテンウオーター製法」でカフェインを除去している。

専門家11人全員が上位10位以内に評価。酸味、苦みなどのバランスが良く、深みはありながら優しくリラックスできる味に仕上がっている。「黒糖やカラメルを思わせる香りと味わいに甘みも感じられ、苦味もはっきりと感じられる濃厚なコーヒー」(三浦朝さん)、「香りコク共に素晴らしい」(坪井吉文さん)

(1)842円(2)5杯分(3)https://www.organic1st.jp

2位 小川珈琲

 660ポイント
甘い香り、クリアな酸味

「有機珈琲カフェインレスモカ」 エチオピア産の有機栽培豆を使う。水を使ってコーヒー生豆に含まれるカフェインを97%以上カット。中煎(い)りしたもの5割、浅煎りしたもの5割をブレンドし、エチオピアモカの甘い香りを生かし調和のとれた味わいに仕上げている。「口に含んだときに、ふわーっと香りが広がった」(小竹貴子さん)

値ごろ感も高評価につながった。「酸味はあるが香りがとてもよく、コスパも高い」(平岡佐智男さん)、「味に奥行きがあり、クリアな酸味としっかりとしたコクが特徴的。この味で約100円は良い」(岡部正博さん)

(1)702円(2)7杯分(3)https://www.oc-shop.co.jp/i/368

3位 タカムラコーヒー

 590ポイント
フルーツ感、後味すっきり

「メキシコ デカフェ」 有機認証を受けているメキシコの79農園より集められたコーヒー豆を使用している。「マウンテンウオーター製法」でカフェインを0.1%以下に減らしている。深煎りに仕上げているものの、すっきりした印象と甘い余韻が残るのが特徴だ。

「酸味と苦みは少なく、コクがあり、チョコレートやカラメルのような甘さを感じるが後味は意外にすっきり。寝る前にリラックスできそう」(青柳崇子さん)、「フルーティーな酸味、冷めても残るフルーツ感」(篠崎好治さん)などの声も聞かれた。

(1)162円(2)1杯分(3)https://www.rakuten.co.jp/coffee-takamura/

4位 丸山珈琲

 510ポイント
国内で焙煎、口あたりクリーミー

「ディカフェ カングアル 深煎り」 世界最貧エリアの一つだった中米ホンジュラス西部のカングアル村から、独自に豆を買い付けている。カナダで薬品を使わずカフェインを99.9%除去した後、日本国内で焙煎(ばいせん)している。

「チョコレートのような風味とクリーミーな口あたりが好印象。アイスで飲みたい」(青柳さん)、「しっかりとした苦味がある味わいで、満足感がある」(とけいじ千絵さん)など、香り、酸味、苦みなどのバランスの良さを評価する声が多かった。「一見デカフェだと気づかなかった」(小竹さん)との意見も。

(1)980円(2)5杯分(3)https://www.maruyamacoffee.com/ec/products/detail/402

5位 イノセントコーヒー

 460ポイント
最新技術で抽出、フローラル

「メイド・イン・ジャパン デカフェ コロンビア」 デカフェ専門店の一品がランクイン。候補の中で最も価格が高く評価が割れたが、「断トツにうまい」(every coffeeひろさん)と上位に推す意見も多かった。

品質だけでなく生産者の生活の質も重視して作られた豆を使用。少量の水と二酸化炭素を使う最新の技術でカフェインを除去している。「フローラルな香りに爽やかでチェリーを食べたような酸味と甘さ。苦味は控えめで、紅茶を思わせる味わい。贈り物や特別な日の一杯に」(三浦さん)

(1)1620円(2)5杯分(3)https://innocent-coffee.jp/products/made-in-japan-decaf-kaizen-dripbag/

6位 辻本珈琲

 340ポイント
一口目で甘み、気分転換に

「デカフェ コロンビア」 コーヒー鑑定士の資格を持つ職人が選定した、南米コロンビア産のアラビカ種100%コーヒー豆を使用している。化学薬品をいっさい使わず、液体二酸化炭素を使ってカフェインを99.9%除去している。

「一口目で甘みを感じられて飲みやすい」(every coffeeひろさん)、「香りがしっかり出ている。コロンビアらしい風味もあり、後味のキレが良い」(松本卓巳さん)。1杯60円のため「コスパが高く、毎日の気分転換やブレイクにぴったり」(とけいじさん)。

(1)60円(2)1杯分(3)https://tsujimoto-coffee.com/fs/sutekinajikan/dc-cc1p

7位 ウインドファーム

 330ポイント
フェアトレード豆100%使用

「有機栽培 カフェインレスコーヒー」 有機栽培され、原料などを適正な価格で購入するフェアトレード豆を100%使用する。高木から低木まで様々な樹を育てる農園でコーヒーを栽培する「森林農法」で育てられた。水を使うマウンテンウオーター製法でカフェインを除去。

「優しい味わいでコクもある」(坪井さん)、「酸味、苦味ともバランスよく、鮮度も良い」(篠崎さん)とレベルの高い味を指摘する意見が多かった。「ナッツ系の香りとほどよい酸味。クッキーやフィナンシェなどの焼き菓子と一緒に」(松本さん)

(1)183円(2)1杯分(3)https://www.organic-coffee.jp/shopbrand/013/O/

8位 ネスレ日本

 300ポイント
スタバの味、フィルターに工夫

「スターバックス オリガミ ディカフェ ハウス ブレンド」 スターバックスで人気の「ハウス ブレンド」のデカフェで、ネスレ日本が販売している。「スタバらしいしっかりしたコク。フィルターの形状もコーヒーに漬からないよう工夫されている」(松本さん)とおなじみの味を評価する声が多かった。

「ボリュームのあるビターさ。ミルクを入れる人におすすめ」(平岡さん)、「濃厚なコクと力強い苦味。ほのかに酸味も感じられ、甘いデザートや焼菓子と一緒に。ミルクとも好相性」(三浦さん)との意見も。

(1)513円(2)4杯分(3)https://shop.nestle.jp/front/contents/sbx/drip/

9位 キーコーヒー

 270ポイント
2種類配合、1杯60円と高コスパ

「ドリップオン カフェインレスコーヒー」 2種類のコーヒー豆(コロンビア、エチオピア)を配合することで、甘い香りとまろやかな味わいに仕上がっている。「なじみのあるふんわりやわらかな味わい」(小竹さん)、「苦みと酸味のバランスが良かった」(平野真さん)など評価された。

水を使いカフェインを除去する製法と、二酸化炭素を使う製法を併用。1杯約60円の価格も支持された。「オレンジのような酸味と風味が感じられる。苦味とのバランスも良くコスパも◎」(岡部さん)

(1)311円(2)5杯分(3)https://www.key-eshop.com/products/detail3085.html

9位 モリヒコ

 270ポイント
キレある酸味、ミルクとも好相性

「おいしいデカフェ」 南米コロンビア原産の豆を、水を使うマウンテンウオーター製法でカフェインを除去し、熟練の技術で焙煎。「中深煎りのコクとバランス。濃さもちょうどよく抽出できて、飲みやすい」(平岡さん)と、バランスの良さに評価が集まった。

「しっかりとした苦味とキレのある酸味のバランスが良く、香り高いコーヒー。飲み疲れることなく冷めてもおいしい」(三浦さん)、「チョコレートのような後味、少しミルクを入れるのがおすすめの飲み方」(篠崎さん)との声も聞かれた。

(1)162円(2)1杯分(3)https://morihiko-ec.shop-pro.jp/?pid=134666403

カフェイン除去 味も通常に近く

デカフェ商品は収穫後にカフェインを除去したコーヒー豆を焙煎して作られ、カフェインレスコーヒーとも呼ばれる。「有機溶媒」「水」「二酸化炭素」のいずれかを使い除去する。国内では後ろ2つが大半で、97~99%除去できる。

水を使う「マウンテンウオーター製法」はカフェイン以外のうまみ成分が溶けた水溶液にコーヒー生豆を浸し、カフェインを除去する。水を使うので安全で、コーヒーのうまみも豆に残りやすい。「超臨界二酸化炭素抽出法」は、二酸化炭素に液体、気体双方の特性を持たせてカフェインを取り除く最新技術。豆のうまみを保てるうえ、二酸化炭素が残留しても毒性がなく、廃液処理も要らない。ただ、コストがかかるとされる。

風味は除去方法、豆の質や焙煎によって決まる。産地などにこだわりのある商品もランクインし、「デカフェとわからないものも多かった」(ジャパンカフェスクール校長の坪井吉文さん)。2018年バリスタグランプリ優勝の松本卓巳さんは「いろいろ試して好みのコーヒーに出合って」と話す。

ランキングの見方

 ブランド名。数字は専門家の評価を点数化。本文冒頭は商品名。(1)ネットで購入できる商品の価格(税込み、送料別)(2)価格に対応するドリップバッグの個数(3)販売サイト。写真は三浦秀行撮影。スタイリングは島本美由紀。モデルは清野優美

調査の方法

 インターネットで購入できるドリップバッグ(1杯抽出型)のデカフェ商品を21種類リストアップ。すべての商品を専門家11人に送付。実際に飲んでもらい、「味」「香り、コク、キレ」「コストパフォーマンス」などの観点から1~10位までを選び、編集部で集計した。

今週の専門家

 ▽青柳崇子(日本フードアナリスト協会理事)▽every coffeeひろ(コーヒーブロガー)▽岡部正博(バールモトーレ バリスタ)▽小竹貴子(クックパッド コーポレートブランディング部本部長)▽篠崎好治(レコールバンタン講師)▽坪井吉文(ジャパンカフェスクール校長)▽とけいじ千絵(1級フードアナリスト)▽平岡佐智男(コーヒールンバ)▽平野真(大阪ステーションシティ バール・デルソーレ副店長)▽松本卓巳(Alba 出張バリスタ)▽三浦朝(京王プラザホテル アドバンスド・コーヒーマイスター)=敬称略、五十音順

(生活情報部 砂山絵理子)

[NIKKEIプラス1 2020年9月19日付]

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