JOLED、航空機ディスプレー開発で米社と提携

2020/9/16 11:13
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パナソニックソニーの有機EL事業を統合したJOLED(ジェイオーレッド)は、航空機ディスプレーの米ローゼン・アビエーション(オレゴン州)と客室ディスプレー開発で提携すると発表した。薄型で様々な形状に加工できる有機ELパネルの特性を生かし、客席のデザインを向上させる。有機ELパネルの用途を開拓し、自社工場の稼働率を高める。

航空機向けのディスプレーは現在、液晶パネルが主流だ。有機ELは高精細な映像を映せるのが特徴で、映画など長時間の視聴に適しているという。液晶パネルに必要だったバックライトが不要で、ディスプレーを軽量で薄くすることもでき、航空機の燃費の向上にもつながる。

JOLEDは2019年11月に石川県能美市内に工場を設け、年内の量産を目指している。現在は医療用のモニターやパソコンモニターなどの量産を目指している。航空機用の用途を開拓することで、同工場の稼働率を高める狙いもありそうだ。

JOLEDが研究開発している「印刷方式」と呼ばれる製造方式は、発光材料をインクジェットプリンターのような装置でパネル基板に塗り分ける。現在主力の「蒸着方式」は真空中で発光材料を気化し、マスクと呼ぶ高価な部材を使って付着させる。印刷方式のほうが生産設備が簡易で、多品種への対応がしやすいという。

印刷方式は中型から大型パネル製造で強みを生かせるという。JOLEDはパソコンモニターや車載など中型サイズは自社で生産し、テレビ向けなどの大型パネルの展開では中国・家電大手のTCL科技集団と連携している。(広井洋一郎)

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