米クラフト・ハインツ、チーズ事業一部売却 3400億円
【ニューヨーク=河内真帆】米食品大手クラフト・ハインツは15日、チーズ事業の一部を仏乳製品大手ラクタリスに32億ドル(約3400億円)で売却すると発表した。売却手続きは2021年前半に完了する見込み。売却資金は負債削減に充てるという。

売却対象となるチーズブランドの製造工場、物流センターをラクタリスに譲り、従業員750人も転籍する。対象事業の売上高は年間約18億ドルだった。
クラフト・ハインツは同日、投資家説明会で長期的な事業再編に取り組むことを明らかにした。販促費の合理化や事業統合などで総額20億ドルの費用削減を見込む。非中核事業を売却する一方、消費者の健康志向に沿った商品を導入する方針を示した。チーズ事業の一部売却はこの計画の一環となる。