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ワイヤーカード粉飾「早く暴けず後悔」 EYトップが釈明

【ロンドン=篠崎健太】独決済サービス会社のワイヤーカードで起きた粉飾事件を巡り、会計監査を担ったアーンスト・アンド・ヤング(EY)がトップによる釈明の書簡を顧客に送ったことが15日、明らかになった。「もっと早く暴けなかったことを後悔している」と記し、不正検知能力を向上させると表明した。

ワイヤーカードは6月、19億ユーロ(約2400億円)の資金の所在が確認できないとEYに通告され、不正会計が表面化して破産を申請した。

書簡は14日付で、グローバル会長兼最高経営責任者(CEO)のカーマイン・ディ・シビオ氏の名義で出された。「不正はより早く見つかるべきだったと多くの人が考えていることを深く理解している」と述べた。

一方で事件に関して「全ての当事者を欺くように設計された、非常に複雑な犯罪ネットワークの共謀によるものだ」とも弁明した。監査には限界があったとする従来の立場をにじませた。

監査業務については「サービスの品質以上に重要なものはない」と述べ、テクノロジーを駆使し、会計不正の発見能力の向上に力点を置いて改善を進める考えを示した。不正発見用のデータ分析システムの使用を義務化したり、ソーシャルメディアなど外部情報も活用したりし、網の目を広範にかけていくという。

ワイヤーカードの粉飾事件では、ドイツの検察当局は少なくとも5年前には不正が行われていた疑いがあるとみて調べている。株価指数DAXの採用銘柄にまで上り詰めた企業の不正を長く見抜けなかった監査法人の責任を問う声は根強い。EYの独法人も監査プロセスの適正性について当局の調べを受けており、書簡は「今後数カ月続く見通し」だと説明した。

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