Apple、iPadを刷新 最先端半導体を搭載

2020/9/16 4:35
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新型「iPad Air」はタッチIDを側面に移し、画面を広く使えるようにした=同社提供

新型「iPad Air」はタッチIDを側面に移し、画面を広く使えるようにした=同社提供

【シリコンバレー=奥平和行】米アップルは15日、2機種のタブレット端末を刷新すると発表した。薄型で軽量な「iPad Air」に回路線幅5ナノ(ナノは10億分の1)メートルの半導体を業界で初めて搭載し、処理能力を高める。「iPad」も高性能な半導体に変更する。商品力を向上させ、新型コロナウイルスの流行などにより拡大した需要を取り込む。

同日にインターネットを通じて開いた新製品発表会でティム・クック最高経営責任者(CEO)が説明した。クック氏は新型コロナに伴う在宅学習の拡大などにより「iPadはこれまで以上に重要な役割を果たしている」と指摘し、販売台数の53%が新規購入者によるものと述べた。

米アップルのティム・クックCEOはiPadの53%を新規顧客が購入していると説明した(15日、インターネットを通じて配信した発表会)

米アップルのティム・クックCEOはiPadの53%を新規顧客が購入していると説明した(15日、インターネットを通じて配信した発表会)

第4世代となるiPad Airは回路線幅が5ナノメートルの半導体「A14」を採用する。半導体は回路線幅が小さくなるほど性能が高くなり、5ナノメートルの製品を搭載するのはiPad Airが業界初になる。CPU(中央演算処理装置)の性能を従来よりも40%向上させ、高精細な動画の加工や自然言語処理などの能力を高める。

画面は従来機種よりもやや大きい10.9型を採用し、背面に搭載したカメラ画素数は800万から1200万に引き上げた。指紋認証センサーの「タッチID」は小型化して画面下部から側面に移した。米国における最低価格は599ドル(日本は6万2800円)で従来よりも100ドル高い。10月から米国や日本など30カ国・地域で発売する。

一方、発売から10年の節目を迎えた第8世代のiPadも半導体を刷新し、CPUの処理能力を40%引き上げた。最低価格は329ドルに据え置き、15日から米国など25超の国・地域で受注を始めた。18日に出荷を始める。両機種とも最新の基本ソフト(OS)「iPadOS14」を搭載し、手書き文字を認識してテキストに変換する機能などを使いやすくする。

アップルの2020年4~6月期決算ではiPadの売上高は65億8200万ドルとなり、前年同期より31%増えた。新型コロナの流行に伴い世界各地で在宅学習や自宅勤務を余儀なくされる人が増えて需要が拡大し、売上高の増加率はスマートフォンのiPhoneなどほかの製品を上回った。

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