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世界の大気汚染、米西海岸が最も深刻に 山火事で

(更新)
オレゴン州ポートランドでは山火事の影響で都心部でも視界が悪くなっている(12日)=AP

【ニューヨーク=大島有美子】山火事被害の広がる米国の西海岸で大気汚染が深刻になっている。スイスの空気清浄機メーカー、IQエアーの調べによると、世界の主要都市別にみた大気汚染度は15日時点で、オレゴン州ポートランドが最も高かった。これまで大気汚染が問題視されてきたインドや中国の都市を上回る水準だ。

IQエアーは空気中のオゾンの濃度などから、大気汚染の程度を指数化している。指数が100を超えると子供などに健康被害が出る可能性があるという。

15日正午(米東部時間)時点でトップはポートランド(276)。2位はカナダのバンクーバー(164)だった。ワシントン州シアトル(157)が4位で、5位に入ったインドのデリーや15位の中国・上海を上回った。2019年の平均ではインド、中国、パキスタンの都市がトップ10を占めていた。

8月中旬から山火事被害が続いているカリフォルニア州では今年に入ってからの焼失面積が約1万3千平方キロメートルに達し、過去最悪だった18年を上回った。サンフランシスコでは山火事の煙によって日光が遮られ、空が一面くすんだオレンジ色になる現象も起きた。同州のニューサム知事は被害の大きい地域の大気汚染について「たばこを20箱吸うのと同程度だ」と警告する。

山火事は政治の溝も深めている。ニューサム知事は「気候変動は現実だ」と述べ、温暖化に伴う気温上昇が山火事の被害拡大をもたらしていると指摘。気候変動対策の必要性を訴える。

山火事で大気汚染が深刻になっている(9日、米カリフォルニア州)=ロイター

一方、14日にカリフォルニア州を訪れたトランプ米大統領は「科学でも分からないことがある」「火は収まるだろう」などと述べ、山火事と気候変動との因果関係を認めなかった。

民主党候補のバイデン前副大統領は同日、東部デラウェア州での演説で「地球温暖化を否定するのではなく、行動が必要だ」と訴えた。

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