8月の米鉱工業生産、0.4%上昇に鈍化
【ワシントン=長沼亜紀】米連邦準備理事会(FRB)が15日発表した8月の鉱工業生産指数(2012年=100)は101.4となり、前月の改定値から0.4%上昇した。4カ月連続の上昇だが、上げ幅は前月(3.5%)から鈍化し、ダウ・ジョーンズまとめの市場予測(1.0%程度)も下回った。

生産活動は緩やかな回復を続けたが、ペースは減速している。新型コロナ前の2月(109.3)からは7.3%低く、前年同月比では7.7%の低下だった。
内訳は製造業が前月比1.0%上昇した。3カ月連続で大幅な生産増が続いていた自動車・同部品が3.7%低下し、その他の分野の上昇分を相殺した。
鉱業は、ハリケーンの影響で石油やガスの採掘が一時的に減り2.5%低下した。電気・ガスは0.4%低下した。
設備稼働率は71.4%で、前月の改定値から0.3ポイント上昇した。
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