高松の栗林公園で現代サーカス JTBなど芸術家支援
11月21~25日、観光業の活路に

四国
香川
2020/9/15 20:01
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JTBや四国ツーリズム創造機構(高松市)などで結成した「ヌーヴォー・シルク・ジャポン推進協議会」は11月、国の特別名勝の栗林公園(高松市)を舞台に現代サーカスのイベントを開催する。新型コロナウイルスの影響で停滞している文化芸術活動の再始動を目指すとともに、観光・イベント業の活路を開く狙いだ。四国各県への展開も視野に入れる。

歴史的な建造物である商工奨励館で現代サーカスを開催する

パフォーマーや協議会関係者が、栗林公園で会見を開いた(15日、高松市)

現代サーカスは1980年代にフランスで始まった芸術活動。アートの要素を融合させ、地上、空中とアクロバティックなパフォーマンスを披露する。新型コロナの影響で経営破綻した「シルク・ドゥ・ソレイユ」もこの流れをくむ。

同協議会はJTBなどのほか、現代サーカスの普及を推進する瀬戸内サーカスファクトリー(高松市)、地元のイベント会社フェアリー・テイルなどが参加。公演は11月21~25日に栗林公園内の商工奨励館に隣接する庭を舞台に開催し、瀬戸内サーカスファクトリーの田中未知子代表理事がコンセプトやストーリーの設計を手掛ける。

田中氏は「現代サーカスという外の文化を持ち込むだけではなく、地域の人にも参加してもらうことで土地に根ざしたものにしていきたい」と抱負を語り、香川に伝わる伝説を物語の軸に据える考えだ。

今回参加するパフォーマーの吉田亜希さんも香川在住、長谷川愛実さんは香川出身だ。2人ともシルク・ドゥ・ソレイユのオーディションに合格したアーティストで、エアリアルと呼ばれる空中演技を披露する。商工奨励館の北庭に高さ6メートルのセットを設け、演技に使う布をつり下げる。

イベントは当初、コロナ感染が拡大する前にインバウンド(訪日客)などを狙った夜型観光の振興策として構想された。しかしコロナ下で夜型観光推進のコンセプトは頓挫。中止も選択肢にあったとみられるが、栗林公園も含めた観光業やイベント業、エンターテインメント業が目下の苦境を打開する新しいモデルにしたいと、当初の構想から日程や観客数などを大幅に減らしたうえで、半ば採算度外視で実行に踏み切った。

15日からオンラインでチケットの販売を開始しており、1席5800円(税、入園料込み)。公演時間は60分で、客席は間隔をあけるため1回100席に絞った。11月21、23、25日は夕方と夜間の2回開催する。オンラインでの有料の動画配信も予定している。

協議会は地域資源を生かした現代サーカスを、四国各県で開催することも視野に入れる。今回同様、地元の文化をサーカスに取り込んだものにする考えだ。

(桜木浩己)

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