JFEエンジニアリング、AIで鉄筋の配置検査
JFEエンジニアリングと人工知能(AI)スタートアップのACES(エーシーズ、東京・文京)は橋梁建設の工事で鉄筋が正しく配置されているかAIで検査するシステムを共同開発した。ドローンで撮影した画像を自動認識することで、作業員による計測に比べ検査にかかる時間を約4分の1に短縮する。

鋼とコンクリートによる橋の部材である鉄筋が適切に配置されているか確認する検査で使う。ドローンによる写真撮影と画像認識AIを活用し、配筋検査を自動化する。ドローンで施工範囲全体を撮影し、AIで鉄筋を認識して間隔や継ぎ手の長さを計測する。
作業員がメジャーで計測する場合に比べて時間と人手を効率化できる。従来は施工範囲から一部を取り出したサンプルだけで検査していたが、橋全体の検査・記録が可能になり、網羅的で確実な検査が可能になるという。
航行の高度を自動で維持する産業用ドローンを活用する。工事現場などで一般に使うドローンで、操縦に高度な技術や資格は必要なく数回の講習で利用できる。より現場に適したドローンの開発も検討しているという。
当面はJFEエンジが請け負う橋梁工事のみで利用する。中核となる技術は、鉄筋コンクリートを用いた他の建設現場での活用も見据えている。
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