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中国とバチカン、司教任命の暫定合意延長 中国側が発表

【北京=羽田野主、ジュネーブ=細川倫太郎】中国外務省は15日、キリスト教カトリックの総本山バチカン(ローマ教皇庁)と9月に期限を迎える司教任命の暫定合意を延長する方針で一致したと発表した。中国側が国内の司教候補者を選んでバチカンに通達し、ローマ教皇(法王)が承認する仕組みを続ける。

ロイター通信が暫定合意を2年間延ばす内容で中国とバチカンが合意したと伝えた。中国外務省の汪文斌副報道局長は15日の記者会見で「バチカンとの合意内容を引き続き良好に実施していきたい」と述べ、報道内容を事実上認めた。バチカン側は現時点でコメントしていない。

両国は2018年9月22日に2年間の期限つきで暫定合意し、期限切れまで約1週間に迫っていた。

合意の延長は中国側が強い意欲を示していた。習近平(シー・ジンピン)指導部には中国国内の司教の任命についてバチカンの「お墨付き」を得て中国当局の意に沿わない活動をする地下教会を封じ込めたい思惑がある。米国の推計によると、中国内のカトリック信者はバチカンへの忠誠を優先する「地下教会」の信者を含めると約1200万人いるとされる。

習指導部は「宗教の中国化」を掲げ、18年に中国当局の許可を得ない集会を処罰するなど宗教の規制強化をしている。

中国とバチカンは1951年、司教の任命を巡り対立し断交した。中国はバチカンの承認がないまま独自に司教を任命し、バチカンが司教を破門にした経緯がある。2013年にローマ教皇フランシスコが就任してから関係は改善基調にある。

バチカンは人口が多い中国で信徒を増やしたい思惑がありそうだ。カトリック信者は世界に約13億人いるが、欧州や米国では高齢や改宗などで頭打ちとなっている。東南アジアや中国では信徒を増やす余地は大きい。

中国側にはバチカンとの関係を改善し、将来は国交の回復につなげたいとの思惑もある。台湾が欧州で唯一国交を結ぶバチカンを切り離し、台湾を孤立させる外交戦略を描いている。

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