傷を自己修復、高機能素材を開発 山形大と大阪大
山形大学は大阪大学と共同で、傷が付いても自己修復する高機能材料を開発したと発表した。2種類の高分子を混ぜ合わせることで製造でき、化学薬品などを使う従来の製法に比べて簡便に作れるという。眼鏡やスマートフォンの画面保護などの実用化につなげる。
分子間の力を利用する超分子材料は傷がついても自然に修復する性質を持つ。今回、大阪大の研究グループが遊星型ボールミルという一般的な装置で混ぜると、強くてリサイクルできる超分子材料ができることを発見した。
これを山形大の松葉豪教授らがX線を使って解析。強く混ぜ合わせることでポリマーが分子レベルで動きやすくなっていることがわかったという。