海上で拘束の12人「中国本土の管轄権」 香港行政長官

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2020/9/15 17:30
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【香港=木原雄士】香港の林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は15日、中国海警局が香港の活動家ら12人を海上で拘束した問題について「中国本土の法律に違反して本土で捕まった。本土の管轄権と法執行の対象だ」と述べた。本土の司法手続きを経て処罰されるとの見通しを示した。

中国当局に拘束された12人の家族は香港政府に支援を求めた(12日、香港)=ロイター

12人は8月に台湾へ逃れようと集団で密航を試みて捕まった。中国深圳市の公安当局は13日、違法に越境した疑いで12人を取り調べていると発表した。林鄭氏によると、全員が香港で逮捕され、保釈中だった。うち11人は放火や爆発物の製造・所持、1人は香港国家安全維持法違反の容疑という。

ポンペオ米国務長官は11日の声明で「拘束された12人の民主活動家が弁護士との接見を拒否されている」と懸念を表明した。中国外務省の華春瑩・報道局長はツイッターで「彼らは民主活動家ではなく、中国から香港の分離を企てていた」と反論した。

香港メディアによると、違法越境の刑期は最長1年で、刑期満了後に香港に強制送還されるケースが多い。香港国家安全法違反に問われると、最高刑は終身刑だ。中国本土の司法手続きには不透明な点が多く、拘束された12人の家族や民主派から懸念の声が出ている。

林鄭氏は「香港の外での犯罪には各人が法的な責任を取らなければならない」としたうえで、中国当局と連絡を取るなど必要な支援をすると述べた。

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