/

米、北朝鮮に核兵器で報復案か 著名記者が明らかに

(更新)
米著名記者ボブ・ウッドワード氏=mpi04/MediaPunch /IPX・AP

【ワシントン=中村亮】米著名ジャーナリストのボブ・ウッドワード氏は15日発売の新著で、北朝鮮の有事を想定した米軍と韓国軍の「作戦計画5027」で、北朝鮮からの攻撃に報復する案を策定していたと明らかにした。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長も米国との戦争の準備を進めていたとしている。

ウッドワード氏の新著「レイジ(怒り)」はトランプ大統領本人のインタビューなどを通じて、トランプ政権の内幕を明らかにした。同氏は2018年にも「FEAR 恐怖の男」を出版し、トランプ氏の危うい言動を暴いていた。

新著によると、17年に北朝鮮による核実験や大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射実験などで米朝関係が緊迫した際、トランプ氏はマティス前国防長官に米国に向かってくるミサイルへの迎撃許可を出していた。マティス氏は車で移動中も後続車に北朝鮮からのミサイルの軌道を示す機器を積んだ部隊を配置し、有事に備えた。

米戦略軍は「作戦計画5027」の再検討を進め、核兵器使用の可能性を排除していなかったとみられる。新著では北朝鮮に対して核兵器80発で報復するとも読み取れる記述もある。ただウッドワード氏は情報源には触れておらず、使用検討を疑問視する声もある。

米軍は北朝鮮指導部の排除を目的とする「作戦計画5015」も更新し、臨戦態勢をとった。トランプ氏は「(戦争は)誰もが把握していた以上に差し迫っていた」と指摘したという。

トランプ氏の動きの一方で、金正恩氏も危機感を感じていたようだ。トランプ氏は金正恩氏本人から聞いた話として「(北朝鮮は戦争に対して)完全に準備ができていた」と説明した。金正恩氏はポンペオ国務長官にも同様の話をしたというが、ポンペオ氏は半信半疑だったという。

「ブラック・ライブズ・マター(BLM=黒人の命は大切だ)」運動に代表される黒人差別への抗議デモを巡り、ウッドワード氏は「この国で黒人が感じる怒りや苦しみを理解しようとしているのか」と尋ねると、トランプ氏は「していない」と回答した。

トランプ氏は、新型コロナウイルス前には経済成長が黒人に恩恵をもたらしていたと繰り返し強調し、人種問題そのものについては多くを話そうとしなかったという。

コロナ対策についても脅威を矮小(わいしょう)化して対外発信したことが明らかになり、トランプ氏も最近の記者会見でほぼ認めた。コロナ対策を担当する国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長はトランプ氏が会議でトピックを次々と変えることに驚き、周辺に「彼の集中力の持続時間は0分未満だ」との見方を示したという。

春割ですべての記事が読み放題
今なら2カ月無料!

セレクション

トレンドウオッチ

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
春割で申し込むログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で申し込むログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
春割で申し込むログイン