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世界の石油需要、コロナで19年がピーク? 英BP見通し

(更新)
石油需要はコロナ禍の前から頭打ちが見込まれていた(イラク南部の油田)=ロイター

【ロンドン=篠崎健太】英石油大手BPは14日公表のエネルギー見通しで、世界の石油需要が既にピークを過ぎた可能性もあるとの見方を示した。新型コロナウイルスの影響による世界経済の悪化や行動様式の変化で、感染拡大前の水準に戻らないシナリオを盛り込んだ。

今年の報告書では2050年までの長期予測を出した。環境政策や技術開発が最近の傾向に沿って進む前提の標準ケースに加え、政策主導でエネルギー転換が勢いづく「急速」、低炭素化がさらに活発な「ネットゼロ」の3つのシナリオを想定した。いずれの想定のでも再生可能エネルギーへの移行が進む。

標準以外の2つのシナリオでは、世界の石油需要は新型コロナによる落ち込みから完全には戻らず「19年に天井を打ったことを意味する」とした。低炭素化が最も急激に進む場合は18年の日量9980万バレルから、30年に9250万バレル、50年には3060万バレルまで縮む。

標準シナリオでは30年代に減少に転じ、50年に9310万バレルになる。いずれの場合も石油需要は先進国や中国を中心に減っていく見通しだ。

気候変動対策を背景に石油需要の今後の減少は想定されていたが、新型コロナで拍車がかかる。報告書は25年時点で日量300万バレルの押し下げ要因になると推計した。グループチーフエコノミストのスペンサー・デール氏は同日の説明会で、旅行の減少や在宅勤務の広がりを挙げ「いくつかの要素はウイルスが収まっても残る」と語った。

化石燃料が今後シェアを落とす一方、風力や太陽光などコスト低下が進む再生可能エネルギーが存在感を高める。1次エネルギーに占める比率は18年の5%から、50年には標準シナリオで22%、「急速」シナリオでは44%に高まると予測した。

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