タイCP、中国の豚肉事業を再編 養豚・飼料を統合
【バンコク=村松洋兵】タイ財閥チャロン・ポカパン(CP)グループは14日、中国の豚肉関連事業を再編すると発表した。別々のグループ会社が手掛ける飼料と養豚の両事業を統合する。飼料供給から豚肉生産を一貫して運営し、世界最大の豚肉市場である中国で事業を拡大する。

中国で飼料事業を手掛けるチアタイ・インベストメントと、養豚のチアタイ・アニマル・ハズバンドリー・インベストメントを統合する。飼料会社が養豚会社に対して281億元(約4400億円)相当の新株を発行する。飼料会社を養豚会社の子会社にしたうえで、養豚会社の事業を飼料会社に移管する。
飼料会社の2019年12月期の売上高は35億9700万ドル(約3800億円)、養豚会社は同14億3900万ドルだった。養豚会社は中国の22省で合計720万頭の年産能力を持つ。
CPによると中国の豚肉市場規模は19年に2000億ドルで世界最大だった。同社は「豚肉関連事業の統合により中国でのビジネス拡大を加速させる」としている。