菅新総裁に若者ら「若い世代向け政策」「オンライン教育充実」

菅内閣発足
2020/9/14 19:50 (2020/9/14 22:37更新)
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「模擬総裁選」の授業で候補者の政策などを調べる生徒(11日、岐阜市の岐阜大教育学部付属小中学校)

「模擬総裁選」の授業で候補者の政策などを調べる生徒(11日、岐阜市の岐阜大教育学部付属小中学校)

菅義偉官房長官(71)が14日、自民党の新総裁に選ばれた。日本の未来を背負う若者たちは現在、学校生活や受験、就活、仕事など様々な分野で新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けている。16日召集の臨時国会で新首相に指名される菅氏に望むことを若者たちに聞いた。

総裁選に先立つ11日、岐阜大教育学部付属小中学校(岐阜市)では「模擬総裁選」が行われた。中学3年の生徒39人が参加。自民党総裁選に立候補した候補者3人の政策や人柄を2時間かけて調べ、授業の最後に一人ひとりが投票した。

菅氏に1票を投じた女子生徒(15)は「来年前半までに全国民分のワクチン確保を目指す」という菅氏の新型コロナ対策を重視した。「コロナの不自由さが早く解消され、私たちが社会に出たとき、女性が仕事や子育てをしやすい世の中であるように引っ張ってほしい」と話した。

別の候補者に投票した男子生徒(14)もコロナによる受験や進学への影響が不安といい「政治のリーダーは教育に力を入れ、若い世代のことを考えた政策を進めてほしい」と期待した。

一方、政党に政策提言する超党派の若者団体「日本若者協議会」で活動する高校3年の船橋はなさん(18)は、コロナ禍を追い風に急拡大したオンライン教育について「機器の配備や授業の内容で学校ごとに格差が生じないような体制を確保して」と注文する。

自身の通う東京都千代田区内の高校では一人一台の教育用端末が配備済みだが、教員ごとにIT機器の利用能力に差があったという。「効果的な使い方や先行事例を共有するなど、教える側への教育にも力を入れてほしい」と話した。

「若者が暮らしやすく地方が潤う政策を打ち出して」。ラッパーcocoroとして活動する秋田県羽後町の黒坂一心さん(20)はそう訴える。高校卒業後に上京し、働きながら音楽活動を続けたが、コロナで仕事がなくなり7月に2年ぶりに帰郷した。

現在は町内の飲食店に勤めるが「コロナで昔より静かになった」。若者がもっと町で楽しく金を使えるように「飲食店で利用できる20代割引制度などがあってもいいのでは」。隣接する秋田県湯沢市で生まれ育った菅氏に期待し、応援する楽曲「ドープスガー」を制作し動画投稿サイトで公開している。

若者の投票率向上などに取り組む学生団体「ivote」の代表でお茶の水女子大2年の伊藤真琴さん(21)は、菅氏を選出した総裁選の過程に疑問を抱く。若手議員らが求めた党員投票が見送られたのを見て「日本の政治では若者の声が反映されないという現実を見たような思いだ」と残念がる。

ただ、ivoteの活動を通じて知り合う若手議員には共感することも多いといい「国会でも特に若手議員の声に耳を傾け、誠実に向き合う姿勢を見せてくれれば、若者ももっと政治に声を届けたくなる」と指摘。「最近は政治のこともSNS(交流サイト)上で議論が盛り上がる」とし、政治が様々なツールを使って若者の声を拾い上げるよう求めた。

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