台湾・親中派の国民党、中国に異例の反発 会合不参加

中国・台湾
2020/9/14 19:15
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【台北=中村裕】台湾最大野党で親中派の国民党は14日、19日に中国福建省のアモイ市で開幕する中国主催の交流イベント「海峡フォーラム」に今年は代表団を送らず、党としては参加しないと発表した。中国国営メディアが10日、国民党を見下す発言をしたため訪中を撤回した。

台湾の総統選で惨敗した国民党は、勢いを失っている(1月)=ロイター

親中派の国民党が、中国が年1回開催する同フォーラムに参加しないのは異例。2009年から台湾の取り込みを狙いに始まり、今年で12回目だが不参加は初。14日に記者会見した国民党は「(中国の)不当な評論や行為は、これまで蓄積してきた良好な関係に大きなダメージを与えるに十分なものだ」と指摘した。

中国国営中央テレビ(CCTV)は10日、国民党のフォーラム参加に対し「国民党は、中国に許しを求めるために来る」と皮肉った。背景には最近の国民党に対する不満がある。国民党は6日、台北市で党大会を開き、対中関係に関する意見報告書の中で「一国二制度」への反対を明記した。

さらに、民進党の勢いに大きく押される江啓臣・党主席(党首)は6月、中台が「一つの中国」の原則を口頭で認め合ったとされる「92年コンセンサス」を過去のものとして、対中関係の見直しに踏み込もうとした。こうした動きに国民党を長年支持してきた中国が反発した可能性がある。

海峡フォーラムを巡っては毎年、対中強硬路線の与党・民主進歩党(民進党)は参加せず、国民党が代表団を送ってきた。これまで党の主席や副主席が参加するなど中国との関係を重視してきた。今年も王金平・元立法院長(国会議長)が団長を務め、参加する予定だった。

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