宮城県、コロナ警戒レベル引き上げ
宮城県は新型コロナウイルスに対する独自の警戒基準「みやぎアラート」について、警戒レベルを「3」に引き上げた。県内では9月に入り新型コロナの感染者が急増している。医療体制の逼迫を防ぐため、県は再び警戒を強めている。
みやぎアラートは直近1週間の新規感染者数と病床占有率をもとに、警戒レベルを0~4まで定めている。県はこれまで警戒レベルを「2」としてきたが、病床占有率が54%(14日正午時点)となり、レベル引き上げの目安である40%を超えていた。
直近1週間の新規感染者数は68人(同)にのぼり、11日には1日あたりで最も多い16人の感染者が確認された。複数のクラスター(感染者集団)も発生しており、宮城県の村井嘉浩知事と仙台市の郡和子市長は共同で新しい生活様式の徹底などを呼びかけている。
村井知事は14日の定例記者会見で「医療機関などでの療養者数も過去最多を記録しており、かなり深刻に受け止めている」と話した。16日に対策本部を開き、具体的な取り組みについて決めると明らかにした。