八幡平マッシュルーム、地域団体商標に登録へ
特許庁は岩手県八幡平市の「八幡平マッシュルーム」を地域団体商標に登録すると発表した。東北で同商標に登録されるのは55件目。八幡平マッシュルームは八幡平地熱活用プロジェクト(八幡平市)がハウス栽培している。歯応えがあり、味の濃さが特徴だ。

八幡平は冷涼で乾燥した地域のため、身の引き締まったマッシュルームが育つ。八幡平地熱活用プロジェクトでは、引退し行き場のない競走馬などを引き取り、堆肥をマッシュルームの栽培に活用している。岩手山や八幡平の伏流水からなる湧き水も利用する。農薬を使っておらず、洗わずに生で食べられる。
地域団体商標はブランドの保護のほか、地域経済活性化の支援を目的に2006年に導入された。同プロジェクトの担当者は「馬の堆肥や湧き水を使った循環型農業を知ってもらう機会にしたい」と期待する。