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ソニー創業者の記念館、愛知・常滑に 「盛田昭夫塾」

ソニー創業者の盛田昭夫さん、妻の良子さん夫妻をしのぶ記念館「盛田昭夫塾」が今夏、愛知県常滑市にオープンした。盛田さんは1946年にソニーの前身となる東京通信工業を設立し、世界屈指の大企業に育てた。記念館はパスポートや日記などゆかりの品約250点を展示している。

盛田昭夫塾では各界の著名人を招いた盛田氏の自宅のダイニングルームを再現している(常滑市)

「盛田さん。マイケル・ジャクソンです。どうかよくなってください」。館内の一角では、米人気歌手の故マイケル・ジャクソンさんの声が流れている。盛田さんが1993年冬脳内出血で倒れた際、マイケルさんがメッセージを録音して送ったカセットテープからの音声という。

盛田さんはソニーの創業者として知られる一方、東京にあった自宅に政治家や音楽家らを招き、幅広い交友関係を築いてきた。マイケルさんもその一人だ。館内には盛田さんが著名人を招いた自宅のダイニングルームを再現し、当時のテーブルや食器などのディナーセットを紹介している。

自宅に客を招いての会食は1969年から93年まで400回以上に及んだ。ヘンリー・キッシンジャー元米国務長官や世界的な指揮者として知られた故ヘルベルト・フォン・カラヤンさん、吉田茂元首相の側近として活躍した実業家の故白洲次郎さん、小澤征爾さんら多彩な顔ぶれだ。こうした著名人の色紙や記念品も館内に並んでいる。

ほかに盛田さんの誕生から幼少時の記録、海外で使用したパスポート、家族にあてた手紙、日記、映画鑑賞メモをはじめ、ソニーで愛用したアタッシェケース、手帳などを展示している。

盛田さんは愛知県内で代々続いた造り酒屋の長男として生まれた。太平洋戦争中に知り合った故井深大さんとソニー前身の東京通信工業を設立し、トランジスタラジオ、ウォークマンなど他社に先駆けた革新的なヒット作品を次々と世に送り出してきた。

常滑市内には先祖が代々造り酒屋を営んだ本家の邸宅が今も残る。同館はこの邸宅敷地内に立ち、東京の自宅や本家に収めていたゆかりの品々を7つのコーナーに分けて展示している。

同館を設立したのは、盛田さんの長女の直子さん(63)だ。99年に盛田さんが、15年に良子さんが亡くなった。東京の自宅を処分することになり、遺品を整理するうちに「しまい込むのは惜しい。両親の思いや大切にしてきた人との縁を伝えていけないか」と思い立った。7月に開業した同館の名称に「塾」とつけたのは「当時の様々な資料を見てもらい、何かを学び取ってもらえれば」との思いからだ。

入場は事前予約制。同館のホームページから申し込む。火、水曜休館。入場料は大人800円、高校生、大学生、65歳以上は500円、中学生以下無料。(小野沢健一)

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