医薬に破壊的イノベーション、山本尚・中部大学教授
科学記者の目 編集委員 滝順一
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ノーベル化学賞の有力候補とされる有機化学研究者の山本尚・中部大学教授は10日、同大で報道機関向けに研究内容や研究観について話した。アミノ酸が複数個つながった「ペプチド」を思い通りに作り出せる新しい合成法の実現で「有機化学が大きく変わり、医薬品も一変する」とした。実現まで「あと2、3年」必要で、「日本の医薬品メーカーが世界のトップになることが夢」と語った。
体内では多種多様なペプチドが抗酸化や血圧...

2022年のノーベル賞発表は10月3日の生理学・医学賞からスタート。4日に物理学賞、5日に化学賞、6日に文学賞、7日に平和賞、10日に経済学賞と続きました。