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大坂の全米制覇支える データ分析のフィセッテ氏

2019年末から大坂なおみを指導するベルギー人のウィム・フィセッテコーチはデータ分析のスペシャリストとして知られる。「パワーポイントを使ってくれる」と大坂。フィセッテ氏と組んでから、戦術について話し合う機会が増えたという。

データ分析のスペシャリスト、ウィム・フィセッテ氏が大坂の2度目の全米制覇を支えた=AP

フィセッテ氏がコーチとしてのキャリアを歩み始めたのは09年のこと。元世界1位キム・クライシュテルス(ベルギー)が現役に復帰する際にコンビを組み、3度の四大大会優勝に導いた。そのうち2度は全米だった。

以来、数多くのトップ選手を指導している。世界1位になった選手も多く、シモナ・ハレプ(ルーマニア)、アンゲリク・ケルバー(ドイツ)……。今回の決勝で対戦したビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)も教え子の1人。いわば「同門対決」だった。

もっともフィセッテ氏によると、2人は全くタイプが異なるという。アザレンカは「教えた選手の中で最も合理的」。それ故、試合前にデータを分析した結果、戦術などを細かく伝えた。

それに対して大坂は自らの感覚を重視する「直感タイプ」。一般的に選手はこちらのタイプが多いそうだが「なおみは特に重要な局面では直感に従う」そうだ。そのため、指導する際は「3つのポイントにまとめることが大事」と強調する。アザレンカと比べれば30~40%ほどにしかならないが、「なおみの直感を信じているし、大きな武器を持っているなおみは、相手に合わせるより自分に集中した方がいい」

大坂(右)と決勝で対戦したアザレンカ(左)もフィセッテコーチの指導を受けた=AP

今季序盤は結果が出ないまま、コロナ禍でツアーは一時中断した。フィセッテ氏も一度、欧州に戻ったが、5月末、プロスポーツ関係者の入国制限が免除されると渡米。ロサンゼルスにある大坂の家でチームメンバーと共に生活しながら、合宿のようにトレーニングしたのが全米で生きた。フィセッテ氏は「これがお互いを知るのによかった。オフコートの姿も理解できたから。いい関係が築けている」と充実感を漂わせた。

(原真子)

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