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中国国防相がフィリピン訪問 米と対立激化で引き留め

【マニラ=遠藤淳】中国の魏鳳和国防相は11日、フィリピン・マニラを訪れ、ロレンザーナ国防相と会談した。領有権を争う南シナ海の問題について協議し、フィリピンに防災装備品などを提供することで合意した。フィリピンが米国に傾斜しすぎないよう引き留める狙いがありそうだ。

装備品提供で合意した中国の魏国防相(左)とフィリピンのロレンザーナ国防相(11日、マニラ)=比国防省提供

フィリピン側の発表によると、両氏は南シナ海問題について協議し、誤解を避けて立場の違いを平和的に解決する方法について意見を交わした。東南アジア諸国連合(ASEAN)と中国が同海での紛争抑止に向けて策定を進める「行動規範」の早期妥結をめざすことも話しあった。

魏氏は1億3千万元(約20億円)相当の防災関連の装備品などをフィリピン軍に提供すると伝え、会談後に両氏が合意文書に署名した。中国の国防相がフィリピンを訪れるのは、2017年以来だという。

ASEANは米中など域外国との閣僚級会合を9日からオンラインで開き、中国は南シナ海を巡って米国と非難合戦を展開した。そのさなかの魏氏の訪問で、フィリピンが米国になびかないようクギを刺した。魏氏は先に同様の係争を抱えるマレーシア、インドネシアを訪れている。

ドゥテルテ大統領は7月の施政方針演説で「米中いずれとも対峙するつもりはない」と表明した。海軍が南シナ海で他国との合同演習に参加することを禁じ、米中対立と距離を置く姿勢を鮮明にしている。ASEANの取り込みを狙う両国のはざまで一段と難しいかじ取りを迫られそうだ。

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