不正請求、2千件超公表 カルテ改ざんで三重大病院

2020/9/11 18:52 (2020/9/11 20:10更新)
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三重大医学部付属病院(津市)は11日、臨床麻酔部の男性准教授が約2年間にわたり、実際には使っていない薬剤を患者に投与したかのようにカルテを改ざんし、診療報酬を不正に請求したとする第三者委員会の調査結果を公表した。改ざんは約2200件、不正請求の総額は計2800万円超に及ぶとしている。

記者会見で謝罪する、三重大医学部付属病院の伊佐地秀司病院長(左)ら(11日午後、津市の三重大学)=共同

第三者委は、薬剤を大量に使用するよう教授から指導されたことが改ざんのきっかけになったと認定。病院関係者によると、大学は准教授を懲戒解雇とする方針で、電磁的記録不正作出罪での刑事告訴も検討する。伊佐地秀司病院長は11日、同大学で記者会見し「患者や家族、関係者に多大な心配と迷惑を掛けた。深くおわびする」と謝罪した。

准教授は2018年4月~今年3月、手術の際に心拍を安定させる薬剤「ランジオロール塩酸塩」を使用したとする虚偽の記載を繰り返したとしている。使用しなかった薬剤は廃棄したという。

第三者委の調査に、教授からランジオロール塩酸塩を積極的に使うよう指導され、自らの評価を高めるため、大量に使用したかのように偽装したと説明。第三者委によると、教授は製薬会社から臨床麻酔部への寄付金を期待していた可能性がある。大学は教授の懲戒処分も検討する。

一方、教授は第三者委に「自分の指導で薬剤がたくさん使われているとは分かっていたが、廃棄されていたとは知らなかった」と不正への関与を否定。教授も准教授も製薬会社から個人的な利得は得ていないとし、製薬会社側も不正には関わっていないと主張したという。

〔共同〕

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