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新型ロケット「H3」、初号機打ち上げを21年度に延期

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は11日、開発中の次期主力ロケット「H3」初号機の打ち上げを当初計画の2020年度から21年度に延期すると発表した。5月に実施したエンジン試験後、タービンの一部などに不具合が見つかり、タービンの再設計などの対策が必要だと判断した。

H3は現行の主力ロケット「H2A」「H2B」の後継として、JAXAが三菱重工業などと開発を進めている。

同日の記者会見でJAXAの山川宏理事長は「H3は新たな基幹ロケットとなるため、(主エンジンの)『LE-9』の技術的課題への対応には万全を期すべきだと判断した」と説明した。21年度に予定していた2号機の打ち上げも22年度に延期する。

JAXAによると、LE-9エンジンの燃焼試験後の点検で、燃料を燃焼室に送り込むターボポンプのタービンの翼にひびが生じていることや、燃焼室の壁に細長い穴が開いていることが見つかった。

タービンのひびは振動が増幅する共振が原因と考えられ、設計を変更する。燃焼室の穴は設計値を超える高温になったためと推定され、冷却の強化などの対策を取るという。

H3の総開発費は約1900億円と見込まれていたが、開発の遅れで膨らむ可能性がある。

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