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英社のワクチン臨床試験中断、「良い警告に」 WHO科学者

【ジュネーブ=細川倫太郎】世界保健機関(WHO)は10日、英アストラゼネカが新型コロナウイルスのワクチンの臨床試験(治験)を一時中断したことについて、安全性などを再確認する良い警告になったとの見解を示した。開発過程でこのようなことは起こり得るとし、過度に落胆する必要はないと強調した。

WHOのソミヤ・スワミナサン氏は、ワクチンの治験中断に落胆する必要はなく、研究開発を続けることが重要とした=ロイター

アストラゼネカのワクチンは有望な候補の一つとされている。治験の参加者の1人に深刻な副作用が疑われたため、一時中断した。再開時期は決まっていない。

英アストラゼネカが開発中のワクチンは有望な候補の一つとされている=ロイター

WHOの主任科学者ソミヤ・スワミナサン氏は10日の記者会見で「治験の過程では、浮き沈みがある」と指摘。ワクチンの安全性確保は最優先事項と強調し、今回の一時中断は「すべての人々にとってウェイク・アップ・コール(警告)になった」と述べた。様々な事態に備えておくことが重要と助言し、研究開発が前進することに期待を示した。

ワクチン開発競争は世界で過熱している。米国は治験の終了を待たずに緊急接種を認めることを検討。安全性や効果が確立されていないのに、実用化を急ぐ動きが広がっている。ワクチンを巡る国家の覇権争いの様相を呈しており、WHOも警戒感を強めている。

WHOによると現在、世界で開発中のワクチン候補は約180ある。このうち35は治験に入っている。ただ、実用化前に厳密な検査が必要とし、WHOは各国でワクチンの供給が始まるのは、2021年半ば以降になるとの見方を示している。

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