臨床研究を継続 大阪大、論文不正問題受け

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2020/9/10 21:24 (2020/9/11 6:11更新)
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大阪大病院の元医員が執筆した肺がん治療などに関する論文不正問題で、大阪大は10日、論文をもとに実施している臨床研究を、患者の安全性の確認に限って継続することを同日開かれた厚生労働省の部会に報告し、承認された。

臨床研究は、ホルモン投与が肺がん患者のがん再発を少なくする効果があるかどうかを調べる目的で、大阪大などが2015年から実施してきた。160人にホルモンが投与された。重大な副作用は確認されておらず、新たに投与する予定もないという。

論文は臨床研究の参考データとして使われていた。部会では患者への影響や安全性を検証するため、当面の臨床研究継続を認めた。元医員が執筆した別の論文も臨床研究計画の根拠となっており、大阪大はこの論文に不正がないか調査中だ。

不正があったと大阪大が認定した論文は慢性閉塞性肺疾患(COPD)を合併した肺がん患者に心臓から分泌されるホルモンを投与すると、手術後の血液中の炎症反応などが抑えられるとした内容だ。カルテのデータを使っても論文中のグラフを再現できず、大阪大は8月18日付で懲戒解雇相当の処分とした。元医員は国立循環器病研究センターの元室長でもあった。

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